2020/04/29 07:01
2019年秋。私たちマザーレイクにありがとう実行委員会は、2018年、2019年の2年間の活動を振り返りつつ、一度立ち止まり、プロジェクトの目指すものについて改めて考えることにしました。
「びわ湖への想いのこもったギフトを準備したい」
「自然の循環をコンセプトに商品企画をしてみたい」
「びわ湖のために行動する人が一人でも増えたらいいな」
様々な思いを胸に活動をしてきました。
しかし、これまで、メンバーの想いが強く、伝えたいことが多いために、逆に伝わりにくくなっていたのではないか。買ってくださる方がどんな顔をしていて、どんな想いで買ってくれるのか、まだまだ全然知らない。買ってくださる方たちのことをもっと知る必要があると思いました。
そこで、これまで商品を買ってくださった方、もっとこんな人に買って欲しいなと思っている方々から話を聞いてみることにしました。
すると、ぼやけていた人たちの顔が少し見えるように。
たとえば、昨年購入してくださった、ある女性の場合。
もともとプロジェクトのメンバーの職場の同僚ですが、滋賀やびわ湖の活動に積極的に関わっている訳ではありませんでした。しかし、このプロジェクトの商品の購入をきっかけに、びわ湖関連のイベントに参加したり、川の環境改善の取り組みに参加してくれるようになりました。
その方は、幼少期の自然体験、または滋賀で出会った美しいびわ湖の景色のイメージを強く持っている人でした。そのイメージとこのプロジェクトの商品がリンクして、商品を手にとってくださったとお話していただけました。
お話を聞き、このプロジェクトにとって大事なことは、魅力的な商品を通じて、様々な“気づき”や“きっかけ”を提供することではないか、と思うようになりました。
“気づき”や“きっかけ”は、頭で考えたり、知識で与えられるものではなく、体験すること、見ること、触ることで、得られるものです。
自然の恵みを活かした魅力溢れる商品を提供し、手にとってもらうことで、何かを感じてもらうこと、それこそが大事な一歩なのだと感じます。
滋賀にはびわ湖愛に溢れる素晴らしいギフトがたくさんあります。感謝とともにびわ湖や水源の森に関わる贈り物をするような暖かい未来を夢見ています。
そんな未来を想像しながら、今年もギフトを考えました。ぜひ、手にとって、感じとってもらえると幸いです。
(桐畑 孝佑)